周産期医療におけるプラズマ治療の応用 (実験動物血流量と血管造影所見から）

摘要

物質は電子，陽子，中性子から成る中性粒子(原 子や分子）で構成されている.物質は加熱や放電に よってエネルギーを得ることで固体.液体.気体へと状態が変化する.気体からさらにエネルギー を得ると電荷的に中性な分子を，正または負の電 荷を持ったイオン化する現象(電離)が生じプラズ マと呼ばれる状態に変化する.プラズマとは，電 気的にバラバラになつた状態で電離した気体ガス のことで，固体.液体'気体とは異なる物質であ る.大気圧下の空間もしくはガス流体中でプラズ マを発生させる「大気圧プラズマ」は，医療にお ける滅菌'殺菌のみならず，ナノテクノロジー， バイオテクノロジー，メディカルサイエンスの複 合新領域に応用され始めている