VLDL中のTriglyceridesはC型慢性肝炎·群別1型のPEG－IFN＋RBV療法における治療前効果予測因子となり得る

摘要

C型慢性肝炎·群別1型に対するPegintereron＋Ribvirin（PEG－IFN／RBV）療法の奏効率は50％前後に留まり，身体的·経済的負担からも治療前の効果予測が望まれている．近年，C型肝炎ウイルス（HCV）による脂質代謝の変化に関する報告や，脂質代謝改善薬による抗HCV療法の治療成績の改善に関する報告が散見される．今回我々は，肝での合成が主であるvery lowdensity lipoprotein（VLDL）に着日し，リポ蛋白の構成成分を粒子径別に測定できるLipo SEARCHを用いて，粒子径別にVLDL中のtriglycerides（TG）を測定し，治療効果との関係を検討した．