我が国の臨床検查技師教育と大学院教育

摘要

臨床検査技師教育は，第四の転換期を迎えている。第一の転換期は昭和33年の2年制衛生検査技師教育の開始，第二は昭和46年の3年制臨床検查技師教育の開始，第三は平成16年に国立大学のすべてが4年制となり本格的な大学教育の開始されたことである1)。そして設置完成年度の経過した大学が大学院を新設し，修士，博士課程の教育が始動したのが第四の転換期といえよう。このことにより今後さらに，医療技術者としての知識や技術ばかりでなく人間的にも情操豊かな人材育成が行われ，更なる臨床検查技師の地位向上に繋がることが期待できる。また幅広い教養と知識を得ることで医療界を牽引できる人材の育成も可能となった。