著明な両心不全を呈した不整脈源性右室心筋症(ARVC)に対してJarvik 2000にてbiventricular supportを行つた1例

摘要

Bridge to transplantationを目的とした定常流式植込み型補助人工心臓(VAD)が近日本邦でも保険承認される見込みである。しカゝし，植込み型VADはポンプポケットを作製する必要性があることから，両心補助(BiVAD)が必要な症例では，体格によりdeviceが制限されることが予想される。今回我々は，不整脈源性右室心筋症(arrhythmogenic right ventricular cardiomyopatny, ARVC)による著明な両心不全を呈した症例に対し，2台のJarvik 2000を用いてBiVAD装着術を施行したので報告する.