環境と子どもの健康に関するコーホート研究について-子どもの発達評価とその課題-

摘要

PCBsやダイォキシン類などの内分泌かく乱化学物質は生体に様々な影響を与えることが指摘され，高濃度汚染地域においては次世代影響として小児の成長や発達への悪影響が報告されている。日常生活における·曝露での小児の発達に関する調査は，1980年代後半から2005年までに，オランダ,ドィッ/デュッセルドルフ，アメリカ'ノースカ口ライナにおいて，乳児期から学齢期までの縦断研究が報告されている。また，2000年代に入り，アメリカ·11都市で1959年?1965年に出.生した児の生後8ヶ月，7歳時点での調査が報告されている。しか-し，これらからは必ずしも一致した見解が得られていない。