北海道の移植医療推進モデルの全国展開にむけて

摘要

「肝臓移植?臓器移植の父」と呼ばれるト一マス?E?スターズル先生がいるピッッバーグ大学に留学し たのは，今から30年前のことです。九州大学を卒業 して第一外科に入局した外科医1年生の時，肝内結石 症に伴う胆汁性肝硬変末期の32歳男性の担当となり ました。残念ながら，旬日を経ずして亡くなりました が，医師として最初の死亡診断書をしたためた時に， 「一生をかけてでもこのような患者を救える外科医に なろう。」と思つたのが契機でした。当時，肝臓外科は いわば"ノーマンズランド"で，内外の文献を漁り，たどり着いたのがスターズル先生です。