腎移植施設でのニュ-モシスチス肺炎アウトブレイク

摘要

腎移植後のニューモシスチス肺炎（PCP)については,European Renal Transplant Guidelineでは移植後4 力月間のST (trimethoprim-sulfamethoxazole)予防内服た.また，American Journal of Transplantationでは移植後6力月間から1年間の予防内服を勧めている。当グループでは1972年の最初の腎移植以降，数名がPCPに罹患したのみであったためST合剤の予防投与を行っていなかった。しかし，2004年7月の患者以降3年半の間に，33例のPCPを経験した。遺伝子検索により患者間，空気感染，無症状の保因者や環境因子からの感染が疑われ，Transplantation誌へ報告した。