手術用顕微鏡OMS800－OFFISSと120D観察レンズを用いた広角観察システムの使用経験

摘要

要約 背景：双手硝子体手術のために開発された手術用顕微鏡OMS800－OFFISSの観察レンズを十40Dから十120Dに変更し，イル三ネ一夕ーを使うと広角システムになる。顕微鏡の光学部と観察レンズを独立して動かせるので，レンズを角膜上の視野が最も広い部位に国定したままで操作できる。目的二本装置による術中の可視範囲の報告。症例：過去1年間に本装置で硝子体手術を行った1，056眼を対象とした。 有水晶休眠49眼，偽水晶体眼174眼，無水晶体眼833眼である。 結果：これら1，056眼で大きな問題なしに本装置を使用できた。 連続110眼で，103眼（94％）では強膜を圧迫せずに鋸状縁が観票でき，他の7眼でも基底部が観察できた。 結論二本装置では広角観察が可能であり，光学部と観察レンズの独立可動ができ，硝子体手術時の眼底観察に有用と評価される。