「画像診断」印象記

摘要

第56回日本臨床眼科学会(盛岡)での専門別研究会.画像診断.は例年と同じく,内容豊かな一般口演(12題)と教育講演が行われた.各セッションを担当された座長に発表口演の印象につき述べていただいた.角田らは,脳の研究に用いられている神経の内因性信号の光学的検知技術に着目し,これを網膜の神経反応の生体計測に応用した.具体的にはサル,ヒトの網膜血管障害において光刺激によって誘発される信号が血管閉塞部では減少していることを示した.本研究は緒についたばかりだが,今後の発展が期待される.　 柊山らは,特発性傍中心宿毛細血管拡張症の2例の超音波Bモード像とOCT (光干渉断層像)を比較し,限局性の黄斑浮腫の検索には超音波BモードよりOCTが優れていると結論した.