糖尿病黄斑浮腫に対するトリアムシノロンァセトニド硝子体投与の短期治療成績

摘要

目的：糖尿病黄斑浮腫（DME)に対する卜リア厶シノロンァセ卜ニド（マキュエイド~R）硝子体 内投与の短期治療成績と副作用の検討をした。対象と方法：DMEに対してマキユエィド~Rを単独投与し た患者24例30眼(42?83歳。眼内レンズ挿入眼25眼，巩網膜光凝固術施行24眼)。方法として， マキユエイド~R単独硝子体内投与前，投与後1か月，3か月の視力（logMAR),中心窩網膜厚，眼圧に ついて比較検討した。結果：投与前，投与後1か月，3か月のそれぞれの中心窩網膜厚は486.5 +-151.48, 299.8+-103.48, 328.4+-122.54,視力(logMAR)は0.6+-0.24, 0.3+-0.24, 0.3土 0.23と有意に改善した（P く 0.05)。眼圧上昇は2例にあつたが，点眼でのコントロールが可能であつ た。白内障の進行はなかった。結論：マキユエィド~Rは防腐剤を含まないステロイド製剤としてDMEの 治療の選択肢となり，効果の継続が期待できる。