スぺクトラルドメイン光干渉断層計での斑部網膜内層厚（神経節細胞複合体厚）計測の再現性に関する検討

摘要

要約目的：スぺク卜ラルドメイン光干渉断層計（OCT)で計測した網膜神経節細胞複合体厚の再現性の報告。対象と方法：緑内障34眼と，緑内障または黄斑疾患がない10眼を対照とした。同じ日に3 回のOCTによる網膜神経節細胞複合体厚を測定した。結果：対照群での網膜神経節細胞複合体厚の標準偏差は平均1.21um,変動係数は平均1.24%であった。緑内障群では，OCTの自動診断で網膜神経節細胞複合体厚が正常の1%未満とされた12眼ではそれぞれ1.41mumと2.14%,1-5%とされた10眼ではそれぞれ1.53mumと1.98%, 5-95%とされた12眼では1.70mumと1.94%であった。結論：スぺク卜ラルドメイン光干渉断層計で計測した緑内障眼での網膜神経節細胞複合体厚は，変動係数が2%前後であり，再現性が良好であった。