顔面（前額部，頰部)

摘要

瘢痕ゃ母斑などの広範な皮膚病変に対して は，エキスパンダーを用いた再建法がカラ一 マッチおよびテクスチャーマツチの点で整容 的に優れている。したがって，特に整容性が 求められる顔面においては，エキスパンダー を用いた再建法が第一選択となる場合が多 い。しかし，顔面では病変に隣接する皮弁採 取部となる皮膚の面積が狭く限られているこ とが，本法を行ううえでの問題となる。そこ で，われわれはエキスパンダーによって伸展 された皮膚を，最も効率良く利用する展開法 を開発し報告してきた。この展開法を行 うことで，伸展された皮膚は前進皮弁として その先端部を最も遠くに移動させ，その面積 すべてを有効に利用することが可能となる。