透析患者の循環器疾患に対する最新治療 透析医·循環器内科医·心臓外科医の立場から

摘要

本書は大和成和病院副院長である心臓外科医·小坂眞一先生の総編集のもと，腎臓内科医·杉本徳一郎先生，循環器内科医。 木村剛先生を編集陣に加えて編集された書である．いずれもこの領域における第一線を担う臨床医である．日本透析学会の統計によると，2004年末での透析患者数は248，116名に達する．10年前の134，298名，20年前の59，811名に比べても著しい増加が明らかである．このためか，われわれ心臓外科医の領域においても透析患者の心臓大血管外科手術を行う機会が増加している．このような時期に本書が出版されたことは，きわめて医療現場の要望に沿ったものであると感じる．