感染を疑い早期に手術を行った外傷性肺囊胞

摘要

現病歴：サイドブレーキカs緩み坂道を下ってきた2トントラックに壁を背に左前胸部を挾まれ， トラックの荷台角と壁で左胸部を強く圧迫された 鈍的胸部外傷で前医に救急搬送された.少量の血 痰を認めるのみで呼吸循環は安定していた.胸部 CTで左肺上葉に大きな肺内血腫と二ボー，下葉 に複数個の小囊胞と浸潤影，および軽度の気胸と 血胸を疑わせる胸水聹留を認めた.前医では保存 的に経過観察する治療方針となったが，受傷から 6日目にセカンドオピニオンを目的に当科を受診 し転入院となった.