EL-FS-4　色素異常症の診断と治療　肝斑,顔面色素斑の治療

摘要

しみは,局所皮膚組織においてメラニンが過剰に蓄積する結果,色調が周囲皮膚より濃い状態として認識される病態である.原因としては,メラノサイトの増殖あるいはメラニンの生成·排出異常が,メラノサイト自身もしくは周囲ケラチノサイト等の異常によりひきおこされるためと考えられる.これに対し, 1)メラニンの生成抑制を目的として,美白剤の内服および外用が, 2)メラニンの排出促進および異常皮膚組織の破壊を目的として,ケミカルピーリング, Intense pulsed light(IPL) ,レーザー光線が用いられる.