繰り返し精神症状が出現する全身性エリテマト一デスの1症例 血清補体個と精神症状との相関性についての検討

摘要

抄録：われわれは繰り返す精神症状のため3回の精神科入院を余儀なくされた全身性エリテマト一デス（SLE)の1症例を経験した。3回の入院期間における精神症状について全般的評価尺度(GAS)を用いてカルテから後方視的に評価し，統計解析により血清補体価とGASとの順位相関係数を算出した。結果として血清補体価とGASとの間に正の相関が認められた。本研究からSLEにおいて血清補体価が精神症状の活動性の指標となる可能性が示唆された。