複数の円形コアと円形ピットを組み合わせた光導波路の偏波特性

摘要

本研究では，複数の円形コアと円形ピットを組み合わせた光導波路として，直線状に配置した円形コアと円形ピットを持つ偏波保持ファイバ（PMF: Polarization Maintaining optical Fiber)の偏波特性ついて解析した.PMFは2つの構造，（1)円形コアに接する2つの円形ピットを持つ構造（Type1)，（2)円形コアに接する6つの円形ピットを持つ構造（Type2)，を基本に構成している.コアとピットの半径は同じとし，コアとピットはすべて接するように配置した.偏波特性の数値解析では，Type1とType2のコアとピットを1コア2ピットずつ増加した場合のモード複屈折率について検討した.解析手法は，複数の円形領域を持つ光導波路の数値計算に適した多重極法を用いている.