国産材を活用した特注木製家具：「とまり木プロジェクト」シンポジウム

摘要

杉やヒノキを中心とした国産材は、加工すると反りなどの狂いが生じやすいことから、建具や家具への利用がなかなか進hでいない。そうした中、注文家具分野における国産材利用を更に推進しょうと、林野庁の支援を受けて、デザインコンサルタント、林業関係者、加工事業者、デザイナーと連携して、オフィス用の家具ユニットを製作して、展示会で発表するという取り組みが行われた。本誌では、林野庁補助事業「地域材利用（木製家具）」のモデル事業として10月27日に発表された「とまり木プロジェクト」の概要と、同日に五反田の東京デザインセンターにて開催されたシンポジウムを取材した。シンポジウムでは、業界の垣根を超えて、特注の家具·建具の業界とデザイン業界が連携して、国産材の有効活用を促進するための事例紹介や意見交換が行われた。