国産材は価格下落続く：木材·合板とも在庫に過剰感

摘要

梅雨の時期を向かえ、例年は建築が小康状態となる季節となる。4月以降、盛り上がりに欠ける市場を背景に資材価格も販売側と購入側で探りあいが続いている。国産材の丸太生産は関東で順調。しかしながら、製材工場の在庫は潤沢であり、引き合いは弱い。製材品も杉の柱材、中日材共に値下がりが続く。槍の柱材、土台材も値戻しができない。大手の製材所も需要不振から操業の調整をかけている状況。製材品は総じて荷余り感が強い。価格の下落に歯止めがきかず、需給バランスの制御を模索している。