高融点金属材料および高融点金属基複合材料の接合

摘要

周期表に記載されている元素の約8割が金属元素である。Pughは、それらの中で2200 K以上の融点を持つ8つの元素を"高融点金属”と称している1)。特に、周期表VI a族に属するタングステン、モリブデンは様々な分野で使われている2)。まず、融点が高い理由により、加熱炉のヒー夕ー?反射板材料に使われている。 また、融点が金属中で最も高く(約3400 °C)、電気?熱伝導性にも優れているタングステンは、各種電球のフイラメント?電極材料に使われている。そして、モリブデンは、電気?熱伝導性に優れている他に封入ガラスとの密着性が良いなどの理由により、フイラメント支持体?導電箔材料に使われている。さらに、夕ングステンは、電子放出効率が高いなどの理由により、各種電極材料に使われている。一方、タングステンと銅の複合材料は、熱伝導性に優れている、熱膨張係数?硬さを適当に調整できるなどの理由により、大電流回路用遮断器、重電用接点、大型電極、ヒートシンク材料としての用途が期待される。