都市ガスの全面自由化がスタート

摘要

日本のガス事業は、一般ガス事業（需要家数約二九〇〇万件）、そして簡易ガス事業（同一四〇万件）、LPG（Liquefied Petroleum Gas）販売事業（同二四〇〇万件）などに区分されてきた。このうち一般ガス事業が、東京ガスや大阪ガスなど、いわゆる都市ガス事業である。ガス事業法が改正されて、平成二九年四月一日から、昨年四月の電力市場の自由化に続き、都市ガスも全面自由化された。この自由化に応じて、一般ガス事業の区分はなくなり、「ガス製造事業」、「一般ガス導管事業」、「ガス小売事業」などに再編された。これら以外にも主に大口の需要家を対象とした「特定ガス導管事業」もある。