進化する日本の放射線医療：第21回 CT診断（上）

摘要

CT－コンピューター断層撮影（computed tomography）は、放射線診断の強力な道具であり、象徴的存在とも言える。日本のCT保有台数は約一万三〇〇〇台で米国と拮抗し、人口一〇〇万人当たりでは一〇一台と二位以下を倍以上引き離す。まさにCT大国と言って過言ではない。ただし残念ながら、CTは日本で誕生したわけではない。まず、その生い立ちを略述する。