放射線の散歩道：英国南ウェールズの嗜好品とルテニウム106

摘要

臨海実験所のあるロビンユという町に着くと、ここには昔の東ローマ帝国の名残りを数多くみることができた。円形劇場もあった。古い住宅街の道にはキリストを描いたモザイク模様のあるローマ時代のアーチ状の門がそのままの姿で使われていた。中世おそらく一四～一五世紀のビザンチン建築と呼ばれるものである。二〇世紀の庶民が中世の東ローマ帝国時代の家にそのまま住hでいるのだ。不思議な世界だった。実験所はこぢhまりしたものであったが、イガイなどを水槽で飼ってルテニウム106を添加した実験を見せてもらった。なお付言すると、前述のウィンズケール再処理工場では、廃水の汚染処理を技術改良する努力を進め、ルテニウム106の放出量を大きく低減したので、現在はラヴァブレッドの問題は解消している。