大·小型に原子炉開発二極化ICONE-10にみる海外事情

摘要

今年の四月、米国バージニア州のアーリントンにおいて、米国および日本の機械学会の共催により、「ICONE-10、Tenth International Conference On Nuclear Engineering」が開催された。 米国の首都、ワシントンDCの近くでの開催であり、原子炉に関連した技術的な情報もさることながら、ブッシュ政権が掲げる原子力推進政策に関わる最近の情報が、米国エネルギー省の担当者や米国の電力会社のトップ層らから直に聞かれるということなど、好条件な国際会議であった。 この会議の構成は、基調講演、招待講演、さらには特別およびパネルセッションの場を設け、各国、各機関、各産業界、各電力会社から原子力戦略などが講演されるとともに、一一の技術分野が設けられ、各々最近の研究成果に関する技術的な議論が展開された。