期待される蓄電池産業政策の拡充－国際競争力の強化を

摘要

蓄電池は、電機·電子機器、産業機械、次世代自動車など、様々な製品のキーデバイスである。また、自然現象に左右され出力が不安定な再生可能エネルギーを大量に普及させる際にも、蓄電池が必要になると考えられている。したがって、蓄電池産業は今後大きな発展が期待される産業である。日本の蓄電池メーカーは、国際的に見ても高い技術力を有し、生産量でも世界首位を維持している。しかしながら近年、国際競争は激化しており、蓄電池産業の競争力強化のために、より一層の取り組みが求められる。また、海外の蓄電池市場は拡大しており、国際競争に加え、国際的な協調関係に基づく海外展開も重要になってくるであろう。このような視点から、蓄電池産業政策は拡充が図られている。その概要を以下に紹介する。