ディジタル演算形変成器試験装置と電流比較器を用いた変流器試験システム

摘要

CCを用いる測定装置は各巻線に入力する電流を平衡させた状態で使用するのが基本であるが，CCを不平衡状態で使用し，検出巻線を流れる誤差電流を直接測定する方法が既に報告されている．今回紹介する新システムも不平衡状態でCCを使用しており，誤差電流をディジタル演算することによってCTの誤差を求め，測定の高速化と自動化を達成した．本稿では，CCを基本とする従来のCT試験システムと比較しながら，新試験システムの概要，測定原理及び評価結果について報告する．