三相4線式標準計器用転相器（第1標準器）の校正について

摘要

計器用転相器は，計器用変圧器と組み合わせて使用することが多く，規格等も計器用変圧器に準じている．計器用転相器には，三相4線式と三相3線式があり，主に無効電力の計量を必要とする試験台に内蔵されている．三相4線式計器用転相器には，三つの結線方式があり，（a）単巻式，（b）複巻式，（c）辺延式と呼hでいる（革1図参照）．転相器を用いた試験方法等は，多々報告されているが，ここで記述する内容は，本社の第1標準器である三相4練式標準転相器である．今回記述する新しい手法は，辺延式の校正方法において，検出感度等の改善により測定時間を短縮した．この手法による校正値の算出式を導き出し，従来の手法と比較する．また，今後の外部依頼試験等による校正に役立っように，単巻式，複巻式による校正値を算出式とともに掲載しておく．