4色LEDを用いた一般化空間変調方式の一検討

摘要

本稿では，可視光通信の光強度変調法として，高い周波数利用効率を有する白色LEDを用いたGSSK （Generalised Space Shift Keying）方式の誤り率性能を改善するため，複数色LEDを用いたGSSK方式を検討している．提案方式では，送信機に4色LED（QLED：Blue，Cyan，Yellow，and Red）をN_(Tx)個用い，受信機に各色のカラーフィルタ付きフォトダイオードを用いることで，周波数利用効率4N_(Tx)bits／sec／Hzとなる．更に，本稿では，提案方式のシンボル誤り率性能，スループット性能を理論解析，シミュレーション解析により評価している．また，従来のGSSK 方式と周波数利用効率，総受光面積を揃えることで比較を行い，室内空間における最大スループット性能を達成する際の平均送信電力対雑音電力比が約30dB改善することが示されている．