テラヘルツ波帯の実利用に向けた動向－デバイス研究からシステム化へ

摘要

現在、モバイルネットワークは、スマートフォンの急速な加入者数増加によって、LTEから次世代のLTE-Advancedへの早期の拡張が求められている。一方、コンテンツの世界では、2020年の東京五輪開催などを背景に配信映像の高精細度化、また、医療分野での高精細映像の応用の拡大など、大容量データがネットワークの至る所で創出される世界となりつつある。このデータ容量の爆発的な増加に対応するためには、大容量データ伝送に適したテラヘルツ波帯の利用が期待される。本講演では、テラヘルツ波帯研究開発の最新動向とテラヘルツ波帯実利用への展望について述べる。