TM{sub}(0M0)モード円筒空洞共振器を用いた丸棒試料の複素誘電率周波数依存性測定

摘要

TM{sub}(0m0)モード円筒空洞共振器の中心軸上に誘電体試料を挿入し、リッツ·ガレルキン法を適用して行う厳密な電磁界解析による複素誘電率（比誘電率ε{sub}r，誘電正接tanδ）測定法は、誘電体丸棒試料の複素誘電率を測定する方法として知られている。 本報告では、寸法の異なる4個の空洞共振器を用いてポリエチレン丸棒試料の複素誘電率の周波数依存性を測定し、摂動法と厳密解析による測定結果を比較した。 その結果、摂動法によるε{sub}rのばらつき誤差は4.5％であったが、厳密解析による測定法のε{sub}rばらつき誤差は2.0％に改善された。 tanδについては、両方法による測定結果は、誤差10％の範囲内で一致した。