ステンレス鋼／電着コーティングのSOFCインターコネクタへの適用技術検討

摘要

大阪ガスでは、セパレータ、インターコネクタ、集電部材のコーティング技術をSOFCの耐久性確立のコア技術の一つとして位置づけ、研究?開発を行ってきた。高効率と高耐久性を両立させるために、電着塗装法によるコーティングの適用検討を行った。本手法により、複雑形状においても、均一な膜厚に、かつ、高い電子導電性とCr拡散抑制効果を有するコーティング膜を形成することができた。2016年4月にモデルチェンジを行ったエネファーム伽かSは、大阪ガスと京セラが共同で開発した電着塗装法を用いたセラミックスコーティング技術を採用し、集電材部分の電気抵抗を減少させ、集電部材の耐久性を向上させることに成功している。本論文では、電着塗装法のSOfCコーティングへの実用化に向け、コーティングプロセス技術、汎用ステンレス鋼への技術適用、コーティング後の焼成条件の最適化によりSOFCコーティング技術の普及拡大について検討した内容を報告する。