リファイン建築（7）

摘要

築46年を経過した集合住宅の再生である。この建物のオーナーである宮原さhご兄妹は，紛レの管理を管理会社に委託するのではなく，自ら管理·修繕対応を行ってきた。建物だけではなく，庭や生け垣も苗木から植樹し，建物と一緒に育ててきたという。実際見てみると，南側の中庭は入居者が入れないようになっていたが，常に手が行き届き，きれいに保たれ　入居者はその緑の環境を享受している。東中野という都心に近炉住宅密集地にあって，希少な緑に恵まれた集合住宅としてあるように思えた。しかし近年，様々な不具合，欠陥が生じていたという。オーナーの話からは今までこの建物に対する修繕等の対応が大変だったことが伺えたが，その分思い入れや愛着はたとえようもないほど強く，そのことが大掌な理由で，新築も検討されたがなかなか踏み切れないという状況であった。また竣工後から用途地域の変更で，第一種低層住居専用地域の絶対高芸制限により，建て替えると4階建てから3階建てに変更になるという意味でも，新築という選択肢は考えられなかった。