新開発コモンレールターボディーゼルエンジンのEURO IV対応燃焼技術と振動騒音低減技術

摘要

近年の世界的規模の環境問題への関心が高まる中で，特に欧州においては地球温暖化への危機感が強く，CO{sub}2を削減しつつ，高いパフォーマンスが得られるディーゼルエンジンが注目され，一大市場を築いている。 一方地域環境問題に対してもその改善の社会的要求は強く，排ガス規制強化に伴いNO{sub}x やPMといった排ガス低減のための燃焼改善や排ガス後処理への取り組みも活発に行われてきている。 このような状況の中，Hondaは初の自社設計となるコモンレールターボ過給直噴ディーゼルエンジン(i-CTDi: Intelligent-Common Rail Turbocharged Direct injection)を開発，いち早くEURO IV対応を実現して2004年よりアコードに搭載し，2005年からはスポーツユーティリティビークル(SUV)，CR- Vへも適用を拡大してきている。