㈱エネルギーアドバンス幕張地域冷暖房センターの最新·高効率な設備改造

摘要

都市部の複数のビル、事業所等の熱需要をまかなう地域冷暖房センター（地域熱供給事業）は、日本全国で事業者数86社、営業区域152地点で営まれている。エネルギーアドバンスは、新宿新都心地区地域冷暖房センター（1971年熱供給開始）からさいたま新都心西地区地域冷暖房センター（2000年熱供給開始）まで、東京ガスが保有していた15地点の地域熱供給事業とエネルギーサービス事業と合わせて2002年7月に、分割、独立した会社である。 我々熱供給事業者は、これら多数の熱供給プラントで熱源機器の更新時期を迎えており、なおかつ、京都議定書目標達成計画の中で、地球温暖化防止対策としての「エネルギー面的利用の促進」を実現する手段としての地域冷暖房の積極的な導入·普及が明確に位置付けられたことに対し、さらなる省エネルギー·CO{sub}2排出削減を実現する地域エネルギー供給システムへの見直し、導入が求められている。本稿では、当社と東京ガスがその答えとして決定し2007年3月竣工予定で建設中である、幕張地域冷暖房センター（以下「幕張地冷」）における最新の高効率·大型ガスエンジンによる天然ガスコージェネレーションシステム（以下「CGS」）と高効率電動ターボ冷凍機の導入を中核とした設備改造計画を紹介する。