マイクログリッドと次世代電力供給システム：明電舎におけるマイクログリッドへの取り組みと横浜市金沢区のエコエネルギーウェブ

摘要

我が国の将来に向けたエネルギーのあり方について基本的考え方·方向を示すエネルギー基本法が平成14年6月公布され、その具体的な取り組み方針としてエネルギー基本計画が翌平成15年閣議決定されている。 基本的には安定供給の確保、環境への適合、そして市場原理の活用であり、特に環境適合の考え方として、新エネルギーの発掘·利用そして有効活用手段として複数事業者·施設間、複数地域間でのエネルギー融通利用が論議され将来方向として示されている。 このような中、新エネルギーなどの複数の地域エネルギーを効果的に結合させ、その地域で有効活用出来るように供給していく一つの手法が産まれつつある。 ここでは新エネルギーを中心とした地域エネルギーの有効利用を実現する手段として未知のチカラが期待され、各所で実用に向けた研究が進められているマイクログリッドやエコエネルギーウェブについてその取組みの一端を紹介する。