ごみ発電シミュレーションソフト：G{sup}2パワーシミュレーター

摘要

ごみ処理には2つの命題がある。 一つはごみの持つエネルギーを有効に利用することであり、もう一つは環境の汚を最小にすることである。 ごみの持つエネルギーの有効利用としては、ごみの焼却熱を蒸気として回収し、発電などに利用することが進められてきた。 環境汚染の防止に関しては、ダイオキシン類の排出抑制が注目されてきた。 古〈から煤塵の排出防止に使われてきた電気集塵器は煤塵を捕獲しやすい運転温度が300°C程度であるが、この温度帯はダイオキシン類が合成されやすいことからバグフィルターに置きかえられつつある。 さらに、ごみの燃焼過程で発生し焼却灰中に残ったダイオキシン類に関して、焼却灰を高温で分解し、同時に焼却灰中の重金属を固定化するための灰溶融処理の技術が開発された。 これらの技術により、環境負荷の少ないごみ焼却が可能となったが、灰溶融処理は溶融させるための追加ェネルギー（燃料や電気）を必要とする。