FMC（フルマトリックスキャプチャ）手法の開発と検証

摘要

FMC（フルマトリックスキャプチャ）手法は、近い将来、有望視されるフェーズドアレイアプリケーションの1つである。アレイプローブを構成する単一エレメント同士での全ての送信－受信のペアのAスコープ波形を保存したデータをベースとする。ベースデータの保存後、アパチャー、屈折角、首振り角、集束深さ等のフューズドアレイビームに関するパラメータを自由に設定し、その条件に基づいた超音波ビームをオフライン処理で自由に生成することができる。本発表において効果的なFMCを実施するにあたり直面した課題、FMCによるデータ処理結果、および通常PAとの比較検証結果について紹介する。