第三者認証制度と認証機関の役割

摘要

この文書をお読みの方々は．「第三者認証」という言葉は馴染みがあると思われる。 全く初めて聞いたと言う方はむしろ少ないのではないだろうか。 では，「第三者認証」というものの定義はあるだろうか。 まずは，その定義から見てみたいと思う。 このような場合，まず思い浮かぶのはISOやIECの作成する文書の中にそのようなものがあるかどうかであろう。次に思い浮かぶのは、ISOのCASCO（適合性評価委員会）が作成する文書である。その中のISO/IEC17000：2004は「適合性評価一用語及び一般原則」という規格であり，この規格は適合性評価に関する一般用語及び定義等を規定している。 ここでは「第三者認証」という言葉は定義されていないが、「第三者適合性評価活動」という言葉が定義されている。 その定義は「対象を提供する人文は組織，及びその対象について使用者側の利害をもつ人文は組織の双方から独立した人，又は機関によって実施される適合性評価活動」となっている。またさ「適合性評価」の定義は「製品，プロセス，システム，要員又は機関に関する規定要求事項が満たされていることの実証」となっている。 これらを考えて敢えて判りやすくすれば「製品、プロセス等に関する規定の要求事項が満たされていることを第三者から実証してもらうこと」となるのだろう。