外開き窓の煽り（衝撃）試験方法の実験的研究

摘要

外開き窓の破損落下に至る現象の確認及び落下方式の選択を行い，美風とおもりを自由落下させ実験を行った場合の衝撃力の相関関係式を導いた。このおもりによる煽り試験方法を用いることによって，突風による試験よりも簡便に試験を行うことができ，開き窓が突風に煽られた場合の安全性を確認することができる。また，速度及び戸先の衝撃力の検証実験により導いた相関式の妥当性が確認できた。なお，実際のアルミニウム合金製外開き窓による検証実験も行ったが，風，おもり共に破壊には至っておらず，実際に煽り止めが破壊する現象は検証できていない。このため，実際の開き窓において，相関式で導いた質量のおもりを使用する実験と突風で実験を行ったとき，同じ現象が発生するかを確認する必要がある。今後，煽り止めを所定の衝撃力で破壊できるように構造に変更を加えることにより，煽り止めが破壊する現象を確認するための検証実験を行う予定である。なお，本相関式及び試験方法は，（社）日本サッシ協会において統一された規格（内規）として採用を予定している。