耐候性鋼の表面に生成されるさび面はどうしてあばたになるの？

摘要

耐候性鋼の表面に生成されるさびはどうしてあばたになるの？ 耐候性鋼は環境対応型の低合金鋼と考えられます。 というのも，耐候性鋼は腐食初期には炭素鋼と同程度の腐食速度を呈しますが，表面に保護性のさび層が形成されるとともに，腐食速度が減少し，20～30年も経過すると腐食速度は初期の1/10以下に低減されます，このとき，設置された環境（海塩粒子量が多い環境や滞水により極めてぬれ時間が長い環境など）によっては，保護性のさび層が形成されず，層状剥離さびやうろこさびが生成し腐食速度が減少することはありませh．表面の外観については耐候性鋼の外観に関する5段階の評価指針を参照にされると，保護性のある健全なさびから層状剥離さびの状態までを見ることが出来ます。 これらは設置されたマクロあるいはミクロな環境の違いによって生成されたものです．