H形断面梁の横座屈挙動に対するコンクリート床スラブによる拘束効果

摘要

頭付きスタッド等のシャコネクタによってコンクリートスラブを結合したH形断面梁では，スラブによって上フランジの構面外の水平変位と材軸まわりのねじれが抑制されるため，横座屈耐力や塑性変形能力が増大することが，コンクリナ」?スラブを有する梁の載荷実験結果に基づいて指摘されている［1～12］．このようなコンクリートスラブによる上フランジの拘束効果を考慮して，H形断面梁の横座屈挙動を解析的に検討するためには，図1に示す水平ばねや回転ばねのどちらか一方または両方を，上フランジに離散的または連続的に設置したモデル［13～18】を用いることが多い．