Sワイヤラッピングシステムによる吊橋ケーブルの防食

摘要

Sワイヤラッピングと柔軟性を有する童防食塗装の組み合わせた吊橋ケーブル防食被覆システムを開発した。 この性能を評用するため椎々の実験を実施じた。 得られた主な知見を以下に示す。 （1）水蒸気透過試験を実施し、Sワイヤラッピングほ従来の丸線ワイヤラッピングの約2倍の進水性を有していることが理解できた。 （2）柔軟型塗装系（エポキシ樹脂系下中塗り＋フッ素樹脂系上塗り）は、一般塗装に比較して柔軟性が優れていた。 （3）人気暴露試験および腐食促進試験を実施し、柔軟型塗装系は亜鉛めっき面への密着が良好でかつ長期耐久性能にも優れていることが確認された。 （4）凍結融解試験を実施し、ケーブル試験体に温度変化にともなう練り返し変形を与一えた。Sワイヤと柔軟型重防食塗装の組み合わせは、変形追従性に優れ、塗膜の割れほ極めて小さいことが明らかとなった。 本研究により、Sワイヤラッピングと柔軟塑塗料の組み合わせはケーブル防食被覆として優れた方法であることが明らかとなり、白鳥大橋や来島大橋に適用された。 今後も、既存吊橋の点検により、その防食性を確認していくことが重安であると考えられる。