秋田県海域および沿岸地域における鮮新世～更新世の浮遊性有孔虫化石マーカーの出現パターンと集油構造形成時期

摘要

東北日本の日本海沿岸地域における鮮新統～更新統は側方への岩相変化が著しいため，地層対比には有孔虫化石層序が古くから利用されてきた（天然ガス鉱業会·大陸棚石油開発協会編，1982，1992）。 なかでも浮遊性有孔虫化石のいくつかの種は特徴的な産状を示し，下位からGloborotalia ikebei bed，No．3 Globorotalia inflata bed Neogloboquadrina asanoi bed，No．2Globorotalia inflata bedおよびNeogloboquadrina pachyderma の巻き方向の変化で特徴づけられているMarkerAは，便宜的にマーカーベッド（以下マーカーと略す）として用いられてきた（天然ガス鉱業会·大陸棚石油開発協会編，1992）。