三次元地震探査を用いた油ガス層特性予測の現状と問題点

摘要

近年，探鉱段階におけるプロスペクトハンティングのみならず，探鉱成功後の詳細油ガス層モデル構築，生産·圧人にともなう油ガス層挙動のモニタリングなど，油ガスの探鉱·開発·生産のすべてのステージにおいて，三次元地震探査データの十分な活用が必須となってきている。 このような三次元地震探査データの活用促進は，データ収録·処理技術の発達の結果として地震探査データの分解能および品質が飛躍的に向上したこと，および，不均質な油ガス層の正確な性状評価および挙動予測には三次元地震探査データから得られる高分解能の地質モデルが必須であると広く認識されてきていることが大きく寄与している。