生分解性合成エステル系潤滑油（ミルルしフ~REシリーズ）の開発

摘要

生分解性潤滑油とは、微生物によって水とCO2に分解され自然界に戻ることにより、環境負荷を低減する潤滑油である。近年の環境意識の高まりから、潤滑油の生分解性が注目されており、万一の漏洩に対応するための生分解性潤滑油の普及に向けての取組みが世界各国で行われている。日本では生分解性潤滑油の使用が義務付けられてはいないが、例えば、一九九八年にエコマーク対象製品として「生分解性潤滑油」が制定されたり、二〇〇四年に（社）日本建設機械化協会において「建設機械用生分解性油圧作動油」の規格が制定される等、生分解性潤滑油の積極的な使用に向けて検討が進められている。