HEMSを用いたPV発電電力量の遠隔自動診断と故障部位把握方法の開発

摘要

補助金や固定価格買取制度をきっかけに，太陽光発電システムの普及が急速に進み，今後も住宅用を中心に堅調に普及が進むことが期待される．その一方で国民生活センターには，説明通りの発電量にならない等の相談が目立っている．また説明通りの発電量にならないことを太陽光発電システムの使用者がクレームとして販売店やメーカ等へ申し出た場合，一般的には販売店，メーカ等が点検を行い，必要に応じて修理交換が行われる．全数検査による不具合モジュールの交換，または全数交換を行う場合があるが，いずれも多大なコストを費やしており，保証内容に応じて太陽光発電システム使用者，あるいはメーカがその費用を負担している．以上の観点から，太陽光発電システム維持管理コスト削減を目的と，した，太陽光発電システムの遠隔診断，および遠隔による発電特性低下部位把握が今後求められると想定しH26年度よりNEDO共同研究事業として取り組hでいる．本稿では，その概要について紹介する．