省エネルギー型住宅の取り組みについて

摘要

地球温暖化問題を解決するために温室効果ガスの排出量削減が急務である．日本では，特に民生部門（家庭）におけるCO_2排出量の削減が大きな課題となっており，その対策として住宅の省エネルギー性能向上及び新エネルギー（再生利用可能エネルギー）の拡大が重要である．本論文では「低炭素社会に向けての住宅」として生活時における消費エネルギー削減の取り組みを説明する．最初に，住宅供給者の立場から見た「省エネルギー住宅」の概念を述べる．その上で，当社における省エネルギー住宅の事例「光熱費ゼロ住宅」を説明し，入居者に対する調査結果から分かった省エネ意識と省エネ行動の促進策について説明する．最後に，今後の省エネルギー住宅の可能性について言及する．