工学院大学ソーラーカーの取り組み

摘要

工学院大学ソーラーチームは，全学部全学科の学生が集まる学生団体である．横断的専攻の学生が主体となり，創造活動を通して，自らの成長と自立，チームワーク力を育成するプロジェクトである．学生フォーミュラ，ロボコン，鳥人間など11団体が学生プロジェクトとして活動している．チームは2009年に設立して，本年度に記念すベき10周年を迎えることができた．図1の2年ごとにオーストラリアで開催される世界大会Bridgestone World Solar Challenge (BWSC)に参戦している．約30年間続く世界大会の歴史に比べ，チームの歴史は短いが3度の出場ができた．2度目のBWSC2015はクルーザークラスで準優勝を収め た．秋田県大潟村で開催される国内大会World Green Challengeでは，4度の優勝と大会記録を収めた．設立時の学生数はわずか数名である．10年間で数百名の規模に拡大した．2017年度には工学院大学総合研究所のソーラービークル研究センターが設置され，立派な作業場ができた．約20名の横断的教職員と6名の外部アドバイザーから指導を受けている．サボート企業や団体は50団体を超えた．チームを育て上げて頂いた方々に，多大なご協力を 頂いている．本稿は10周年を迎えた工学院大学ソーラーチームの取り組みを紹介する．