本物か，石油スーパーメジャーの新戦略：“ビョンド·ペトロリアム”を目指すBP

摘要

「エンロンやワールドコムの粉飾決算事件は，当社にとり大問題でした」と語るのは石油スーパーメジャー，BPの日本事務所広報マネジャーのB氏だ。 98年の米アモコ，2000年の米アルコとの大型合併で，BPは収益で世界第3位の石油メジャーとなり，米国での企業活動が大きなウエートを占めるようになった。 合併当時の米国は，「ナイキ事件」の熱気を残していた。多国籍企業の世界規模での生産委託は，委託先アジアでの人権無視や劣悪な労働環境，低賃金によりコストダウンを実現した。 これにNGO （非政府組織）や学生，市民運動から非難の火の手が上がったのが，この事件だ。