モロッコ／ラバト：ラマダン 断食月は商機の場

摘要

中国系の来日観光客のために国慶節や春節などの重要な祝祭日を意識したビジネスが舌発となって久しい。イスラム教徒観光客に向けたビジネスはどうだろうか？2016年にはユニクロがラマダン（断食月）に向けてイスラム教徒をターゲットとした衣料品を日本国内で販売すると発表して話題となった。また日本国内でも、イスラムの戒律に従って処理されたハラール認証を受けた食品の販売や、ハラール認証を受けた食品を提供するレストラン、礼拝部屋を設置したりメッカの方角がわかるよう間取りの工夫をしているホテル……など、イスラム文化に対応した施設やイスラム市場を意識したビジネスが多くなっている。東南アジアのイスラム諸国に進出する日本企業においては既に、ラマダン商戦に向けて戦略を練る企業も珍しくなくなった－。こうした中、モロッコのラマダン商戦やラマダン中の現地日系企業などの動きを追ってみた。